「火事だ。孫が死んじゃう」。21日深夜、就寝していた福島県小野町の建築業、会田正夫さん(70)は、叫び声と玄関をたたく音で目を覚ました。外では隣に住む塩田恒美さ… - - - また、1人のアニメファンとして…」, “YouTuberのヒカルさん「アニメイトさんに100万円募金させていただきました」 Twitterに動画をアップ”, “もこうが京都アニメーションに99万円募金した理由 一方、犯人を擁護し事件をネタにする不謹慎YouTuberも”, https://otapol.com/2019/07/post-72886.html, “Kyoto Animation fire: At least 23 dead after suspected arson attack”, https://www.bbc.com/news/world-asia-49027178, /news/2019-07-18/japan-fire-arson-suspected-animation-studio-kyoto/11322164 “Suspected arson at Japan anime studio leaves up to 13 dead”, http://world.huanqiu.com/photo/2019-07/2938161.html?agt=155, “The Latest: 23 die or presumed dead in arson at Japan studio”, https://www.apnews.com/599839f1493c486186e1e9b9494029cf, “Massive fire at Kyoto animation studio kills at least 33, Japanese authorities say”, https://abcnews.go.com/International/20-feared-dead-blaze-kyoto-animation-studio-injured/story?id=64410099&cid=clicksource_4380645_null_headlines_hed, 京アニ放火事件、犯人の「病気」を強調する報道への大きな違和感 「戦後最悪の事件」を理解するためには, “京アニ火災 33人の死亡確認 平成以降最悪 第1スタジオ、18日朝はセキュリティー解除”, https://mainichi.jp/articles/20190718/k00/00m/040/308000c, まとめサイトでNHKの虚偽情報掲載 京アニ放火事件 大阪地裁、発信者の情報開示認める, ○○容疑者が作品応募で京アニを逆恨み? 生活保護、所持金は5千円足らずでも京都へきた理由, https://web.archive.org/web/20190812224806/https://mainichi.jp/articles/20190726/k00/00m/040/090000c, https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3736530.html, “表現の不自由展”中止へ。大村知事、京アニ放火事件を意識したことも明かす【あいちトリエンナーレ】, “「ガソリン携行缶持って…」50代男を威力業務妨害容疑で逮捕「表現の不自由展」ファクス送る 愛知県警”, https://mainichi.jp/articles/20190807/k00/00m/040/375000c, https://www.sankei.com/affairs/news/190808/afr1908080012-n1.html, https://www.nikkansports.com/general/news/201908220001106.html, https://www.nikkansports.com/general/news/201909050001049.html, “エヴァ制作会社に放火予告「京アニみたいなことにならないと良いな」脅迫容疑などで無職男逮捕”, https://www.sanspo.com/geino/news/20191016/tro19101620020006-n1.html, https://www.sanspo.com/geino/news/20191118/tro19111818540008-n1.html, https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000169536.html, フルメタル・パニック! 現在、削除の方針に従って、この項目の一部の版または全体を削除することが審議されています。, 削除についての議論は、削除依頼の依頼サブページで行われています。削除の議論中はこのお知らせを除去しないでください。, この項目の執筆者の方々へ: まだ削除は行われていません。削除に対する議論に参加し、削除の方針に該当するかどうか検討してください。また、本項目を既に編集されていた方は、自身の編集した記述内容を念のために控えておいてください。, 京都アニメーション放火殺人事件(きょうとアニメーションほうかさつじんじけん)は、2019年(令和元年)7月18日に京都府京都市伏見区で発生した放火殺人事件。略称は京アニ事件[1]、京アニ放火[2]など。, アニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオに男が侵入し、ガソリンを撒いて放火したことで、男を含む70人が死傷した。, 2019年(令和元年)7月18日昼前、京都アニメーション第1スタジオに当時41歳の男が侵入、バケツからガソリンを建物1階に撒いてライターで着火した事により、爆燃現象が発生した。結果としてスタジオは全焼、社員36人が死亡、33人が重軽傷と、日本で起きた事件としては、過去に例を見ない大惨事となった(#被害状況)。, 国内外で人気を得ていたアニメ制作会社を標的とした大量殺人事件は、世界に衝撃を与え、内閣総理大臣や国際連合事務総長、各国の政府の長や大使館、各界の著名人から弔意が寄せられた。また、Twitterではハッシュタグ「#PrayForKyoani」と共に、様々な言語による追悼や応援の声が上がった。, 更に、国内外からの寄付金は30億円を超え、税制上の優遇制度を適用する特例措置が取られた(#反応)。一方、事件で死亡した犠牲者全員の氏名が公表されるまで1か月以上かかる異例の事態となり、実名報道の是非や要否についての議論が巻き起こった(#犠牲者の実名報道)。, 被疑者の男も犯行時に重傷を負い、事件直後に身柄を確保され、約10カ月にわたり入院した後に逮捕・起訴された(#被告人)。, 1981年に創業した京都アニメーションは「京アニクオリティー」と呼ばれる高い品質によって国内外で人気を得ていた[3][4]。だが、事件の数年前から作品への批判や社員への殺害予告が相次いでおり、その都度警察や弁護士へ相談し、対処していた[5]。しかし今回の事件との関係については分かっていないと捜査関係者は話している[6]。, 同社は以前から防火・防災に熱心に取り組んでおり、第1スタジオは平成26年度の消防記念日(2015年3月7日)に伏見消防署長表彰を受けている。また、2018年10月17日に消防法に基づいて行われた立入検査でも不備はなく、同年11月14日の訓練でも配属社員の9割に当たる70人が参加していた[7][8]。その一方、書籍や机、荷物が過密状態で積まれていたという[9]。, 事件当日、現場となった第1スタジオではNHKによる取材が午前11時より予定されていた[10][注 1][注 2]。, 京都府警察などによると、第1スタジオには従業員70人がいたが、そのうち69人が被害を受け、40代男性1人のみ無事[19][注 4]だった。死亡した犠牲者の中には木上益治、武本康弘、西屋太志、池田晶子などの著名なアニメーターも含まれていた[21]。, 事件当日に33人の死亡が現場で確認された。また、1階正面玄関から屋外に避難し、病院に搬送された30代男性社員1名が、事件翌日の7月19日夜に死亡した[24]。更に、1階で負傷して正面玄関付近の屋外で救助された20代男性社員1名が、7月27日17時53分に大阪府内の病院で死亡した[25][26]。その後、残りの負傷者は快方に向かっていると報道されたものの[27]、1階で負傷して正面玄関付近の屋外で救助され、火傷により集中治療室で治療中だった24歳女性が、併発した感染症に起因する敗血症性ショックにより10月4日20時20分に死亡した[23][28]。, 死者の内20人は、3階から屋上へ上る十数段の階段で折り重なるように倒れた状態で発見された[1]。屋上階段は煙がたまりやすく、目を開ける事すら困難だったと京都大学防災研究所准教授の西野智研は推測している[29]。20人の内、1人は3階と踊り場の間の階段で倒れ、踊り場から上の階段で14人が折り重なるように倒れており、5人は屋上扉の手前で発見された[30]。5人の内1人は倒れずに身を屈めた状態で発見されており、京都第二赤十字病院の救急科副部長は、心臓が停止する直前まで非常に激しい運動により消耗したためと想像している[29]。また、2階の犠牲者11人は特定の窓の付近で固まって倒れており、生存者はこの窓が完全には開かず、熱で割れるまで脱出できなかったと証言している[31]。, 法医解剖医の西尾元は、多くの犠牲者の死因が焼死と診断されたのは、熱による作用が体の表面に大きく及んだ遺体が多かったためと推測している[32]。2階で発見された犠牲者2人の死亡推定時刻は、いずれも午前10時40分頃だった[33][34]。京都アニメーションは、犠牲者の葬儀には社員が2人1組で参列するよう手配し、中には5回参列した社員も複数いたが、それでも一部の葬儀には参列できなかった[35]。, 警察庁によれば「放火事件としては平成期以降最多の死者数」である[36][注 5]。また、『読売新聞』では更に時期の範囲を広げ、殺人事件として「戦後でも最も死者が多いとみられる」と報じている。なお、この事件による死者数は、戦前の1938年(昭和13年)に発生した津山事件の死者30人をも上回っている[38]。, 一方、現場から脱出した社員(後に死亡した者を除く)の年齢は21歳から53歳まで[40]、事件発生時点での所在、及び脱出地点は以下の通りである[41][42][43]。, ある若い女性社員は、被疑者の男に直接ガソリンをかけられて全身火傷を負ったものの、脱出して病院に搬送された(その後の容態は不明)[14]。ベランダから脱出した25人の内、2人は近隣住民が掛けた梯子を渡り、残りの23人は飛び降りた[44]。事件発生直後、負傷者は火傷の深さや面積及び骨折の重さより、重症10人、中等症6人、軽症20人と判定された(被疑者を除く)[16]。この内、19人は事件当日の夜に病院から帰宅、16人は入院した(後に3人が死亡)[51]。10月18日の時点で女性4人が入院中、2人が自宅療養中である[52]。2020年5月現在では1人が入院中である[53]。, 第1スタジオの建物が全焼した件について、京都市消防局は市議会において、同社の防火対策は適切だったと説明した[54]。消防法上、事業所扱いとなる第1スタジオに設置が義務付けられていたのは消火器と非常警報設備のみで、避難階段や避難器具、スプリンクラーなどの消火設備は設置が義務付けられておらず、実際に設置されていなかった[55][56]。同種の事件におけるスプリンクラーの効果の有無については、専門家の間でも意見が分かれている[57][58]。, また、1階から3階にかけて吹き抜けとなっている螺旋階段があり、2007年の完成検査で京都市が防煙壁の設置を指導し、天井からつり下がる長さ50センチメートルの防煙壁が設置されていた。しかし、玄関と螺旋階段の間の焼け方が特に激しかったことから螺旋階段の脇で火が放たれた可能性が高く、消防局は煙を食い止めることは難しかったとみている[59]。, 前述の西野智研は、出火から5秒で煙が3階に到達、15秒で摂氏100度を超える煙が3階に充満し、30秒で2階から上の空間のほとんどが煙で満たされ、可燃物に火が付いた可能性を指摘している[60][61]。消防庁が12月23日に公表したシミュレーションでも、60秒で2階から上の空間が煙で包まれたという検証結果が出ている[62][63]。, 京都アニメーション社長の八田英明は7月19日午後の記者会見において、近隣住民への配慮から建物を撤去したいと述べた上で「思いとしては、できれば公園にして碑を作りたい」と述べた[64]。一方、近隣住民の町内会は、不特定多数が訪れるような慰霊碑や公園を整備しないよう求める要望書を12月23日に京都アニメーションに提出している[65]。, 11月25日から解体に向けた準備が始まり、2020年1月7日に着工、4月28日に完了した[66][67]。, 第1スタジオに保管されていた過去の作画や資料などは、当初はすべて焼失したと思われていた[68]。しかしその後、社外のイベント向けに貸し出されていた一部の資料が被害を免れていたほか、建物1階のコンクリートで覆われたサーバールームは、付箋がそのまま残っている程無傷だったことが判明し[69][70]、デジタル化された原画などのデータについては欠損なく回収に成功したと発表された[71]。この経験を踏まえ、マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟による「メディア芸術ナショナルセンターの整備及び運営に関する法律案」(別称・MANGA法案)が発案された際、京都アニメーションも作品資料の保管と活用及びアーカイブは切実な課題であるとし、法案の早期成立を呼びかけた[72]。, 被疑者として逮捕・被告人として起訴された男は1978年(昭和53年)生まれ[73]。3人兄妹の次男(第2子)として、埼玉県浦和市(現在のさいたま市緑区)で育つ[74]。9歳の時に両親は離婚、以降は父と兄妹の4人家族で暮らす[75]。中学卒業後は、浦和区の定時制高校に通いつつ、埼玉県文書課の非常勤職員として3年間勤務した[76]。高校卒業後は、後述の強盗事件までコンビニエンスストアのアルバイト店員など非正規の仕事を転々とする。個人タクシー運転手だった父親が業務中に死亡事故を起こして失業し、1999年12月に死去した結果、一家は離散した[76][77][78]。, 2006年9月、埼玉県越谷市内で下着を盗んで逮捕された。「金欠でヤケになった」と動機を語り、懲役2年・執行猶予4年の有罪判決を受けている[75][79]。2008年12月、世界金融危機による派遣切りにより、茨城県常総市にある雇用促進住宅に移り住むが、家賃滞納などの問題を頻繁に起こしていた[74]。2012年6月19日には住居の壁に穴を開け、ガラスを割るなどして暴れ[74]、翌日未明(0時20分ごろ)に坂東市のコンビニエンスストアで現金21,000円を奪う強盗事件を起こした後、11時頃になって茨城県境警察署に出頭して逮捕された[80]。その際には「遊ぶ金が欲しかった。オウム真理教の信者も次々逮捕されており[注 6]逃げ切れないと思った」[81]「仕事上で理不尽な扱いを受けるなどして、社会で暮らしていくことに嫌気が差した」と供述している[74]。同年9月、強盗および銃砲刀剣類所持等取締法違反により懲役3年6月の実刑判決を受ける。服役中は騒音などで10回以上の懲罰を受け、37歳で精神障害と診断され、障害者手帳の交付や薬物療法も受けた[75][82]。2016年1月に出所し、浦和区にある更生保護施設で過ごした後、同年7月から見沼区のアパートに入居した。そこでは生活保護を受けながら暮らしていたが、そこでも騒音などの問題を度々起こしていた[74][76]。事件の数週間前には、事件現場に持ち込まれた包丁6本をさいたま市内の量販店で購入していた[83]。, 前述の通り、被疑者の男も身柄確保の時点で全身に火傷を負っており、確保直後に京都市東山区の京都第一赤十字病院に搬送された[15][104]。命の危険もある重篤な状態が続いており、より高度な治療を受けさせる必要があると判断され、7月20日にドクターヘリで大阪府大阪狭山市にある近畿大学医学部附属病院に転院[15][94][104]。この時の主治医は、長年の経験から「今日か明日で絶命する可能性が高い」と予想したと後に語っている[105]。, 全身の約90%がIII度熱傷に分類される重症であったが、他者からの提供皮膚は被害者へ優先され、代わりに初期の治療には人工真皮(皮膚)を、その後は自分の皮膚組織の一部から培養して皮膚を作り出す培養表皮を使って移植する、過去に前例のない手術を繰り返した[106][107][注 10]。当初は全身麻酔で終日眠っている状態がしばらく続いた[89]が、移植などの治療によって反応を示し始め、麻酔を緩めると意識を回復して「痛い」などと言葉を発するようになった[109]。その後は集中治療室に入っているものの、命の危険がある重篤な状態を脱して快方に向かった[110]。, 9月9日、気管切開した部分に取り付ける管を発声できるものに交換し、再び声が出るようになると「声が出る」「もう二度と出せないと思っていた」「世の中には自分に優しくしてくれる人もいるんだ」と言って涙を流した[111]。主治医から「私たちは懸命に治療した。君も罪に向き合いなさい」と繰り返し諭されると、被疑者は「他人の私を、全力で治そうとする人がいるとは思わなかった」との発言[112]や「道に外れることをしてしまった」「病院のスタッフに感謝している」とも語った[113]。主治医は、被疑者は常に敬語で話すなど礼儀正しく、リハビリテーションを嫌がったために厳しくたしなめられると、素直に従ったと証言している[114][115]。, 11月14日、高度な治療が終了したため、最初に入院した京都第一赤十字病院へ搬送されて転院し[116]、捜査関係者曰く「一般人は自由に出入りできない場所」に収容された[117]。その後は「かゆい、痛い」などとたびたび不満を訴え、リハビリテーションにも積極的には取り組もうとしなかったという[118]。2020年(令和2年)5月27日、京都府警察によって逮捕された(#逮捕後)。, 京都市は緊急検証対策チームを設置し、建物内の螺旋階段が火の回りを早くした可能性もあるとして、市内の防火対象物(防火・準防火地域以外の建物も含む)の螺旋階段の実態把握と防火指導に取り組むことを決定した[119]。なお、毎日新聞が事件1周年を機に行った調査では、全国の多くの消防機関が吹き抜け構造がある建物について対策が必要と考えつつ、法的根拠がないために指導できない実態が明らかになっている[120][121]。, 消防庁および警察庁は、ガソリンを容器で販売する際の販売記録を残す方針となり、7月25日に消防庁から各都道府県の防災部署、消防機関のほか、石油の精製や元売りの業界団体である石油連盟や、ガソリンスタンドの業界団体である全国石油商業組合連合会宛てに通達が、警察庁生活安全局から各都道府県警察等宛に事務連絡が行われた[122]。, しかし、販売の際に身分証の提示を求めても拒否される事例があるとして、事業者側が「確認が義務であること」を法令で明確することを求めた結果、改正された消防法の関係省令が2020年2月1日に施行された[123]。また、京都市消防局は2019年度中に、放火やテロによる火災時の避難指針を策定し、避難梯子の設置などを促す方針を固めた[124]。また、2020年3月に京都市消防局は大規模火災を想定した「火災から命を守る避難の指針」を発表した[125][126]。, 京都府警察刑事部捜査第一課・伏見警察署は現住建造物等放火・殺人事件として本事件の捜査を開始し、事件翌日の19日には京都府警察学校(伏見区)に100人体勢の捜査本部を設置した[127]。また、7月19日に死亡した犠牲者を含む34人の遺体は同学校(捜査本部)に安置され、7月23日まで司法解剖が行われた[127][128][129]。捜査本部とは別に約100人が被害者支援班として遺族らの支援に当たっていたが、その後の被害の拡大などに対応するため、捜査本部の7、8割の人員も被害者支援に対応している[130]。, 同時に、京都府警本部は身柄を確保した男について、まだ逮捕していないものの、事案の重大性から氏名を公表した[6]。20日、京都府警捜査本部は殺人・現住建造物等放火の罪状で男の逮捕状を取った[131]。25日には、死因が判明しなかった1人を除く33人の殺人などの容疑で逮捕状を取り直した[132]。8月8日、35人への殺人容疑、負傷者34人及び無傷の1人への殺人未遂容疑で男の逮捕状を取り直した[133]。その後、10月4日に新たに1人が死亡したため、逮捕状を取り直している[134]。, 事件直後の7月20日、同社社長八田英明は男とは過去に直接のトラブルはなく、同社主催の「京都アニメーション大賞」への応募もなかったため、一切の関わりがないと話していた[135]。しかし7月30日に同社の代理人弁護士の桶田大介は、改めて確認したところ同姓同名で同住所の人物から小説が応募されていたことが分かったと発表し、応募の内容は明らかにしないとしたうえで「1次審査を通過していない」「これまで制作された弊社作品との間に、同一または類似の点はないと確信している」と語った[136][137]。その後、男が「学園もの」の長編と短編の小説2点を応募していたと報じられた[138]。8月26日、男による京都アニメーション大賞への複数の小説の応募を警察が断定したと報じられた[139][140]。, 11月8日に初めて事情聴取が行われた際、被疑者は容疑を大筋で認め「どうせ死刑になる」「(犯行動機は)自分の小説を盗まれたから」「(犯行時に所持していた包丁は)犯行を邪魔する人がいたら襲うつもりだった」「(ハンマーは)ドアが閉まっていたらガラスを割って中に入ろうとした」などと供述した[113]。京都府警は年明けに逮捕する方針だったものの、発熱が起きるなど被疑者の容態が不安定であり、更に3月から新型コロナウイルスが感染拡大したために延期していた[141]。, 2019年7月下旬に、京都府警が犠牲者の遺体を遺族に返還する際に犠牲者が身に着けていた腕時計が無いことが判明し遺族に謝罪していたことが8月16日に判明している[142]。, 上記の感染症による緊急事態宣言の対象から京都府が外れた後[77]、京都府警は5月27日午前7時18分に殺人や現住建造物等放火などの容疑で被疑者の男を通常逮捕した[143]。被疑者は容疑を認めると共に、初めて被害者の数を知り「(犠牲者は)2人ぐらいと思っていた。36人も死ぬと思わなかった」と語った[141][53]。この時点で、手は火傷の後遺症により変形していたが[141]、調書には自ら署名した[143]。伏見警察署に京都地方検察庁の検察官が自ら赴いて送検手続きを行い[144]、被疑者を京都地方裁判所に搬送して、裁判官による勾留質問を受けさせ、勾留決定後は大阪拘置所に搬送した[145]。, 通常、日本の警察は逮捕から1~2日後に被疑者の身柄を検察庁へ送り、検察官は24時間以内に勾留請求を行うが、この事件では逮捕から勾留決定までの手続きがわずか約8時間半だった。捜査関係者は取材に対し、被疑者への負担を考え、日程を圧縮して移動を減らしたと証言した[144][146][147]。また、通常の勾留先は最寄りの刑事施設(京都拘置所)になるが、この事件では医療設備が充実しているという事で大阪拘置所が選ばれ[144]、逮捕前から居室や面会室を改修の上で介護ベッドを搬入、エア・コンディショナーの設置、医療スタッフの増員といった準備がなされるなど、異例づくしの対応が取られた[148]。, 逮捕当日に伏見警察署で開かれた記者会見において、捜査第一課長の川瀬敏之は逮捕に踏み切った理由を「逃亡や罪証隠滅の恐れがあると判断した。現時点で容体は安定している。記憶の減退などを懸念した」と述べた[149]。一方で、歩行できない被疑者を逮捕する必要性についての質問が相次いだが「捜査上の必要があり、詳細は明らかにできない」とした[143]。一部の報道機関は、京都アニメーションの狂信的なファンによる襲撃や、事件への思い込みや刷り込みによる「供述が汚染されるリスク」の懸念を捜査関係者が証言したと報じた[117]。, 被疑者の国選弁護人は「勾留の理由や必要性がない」として勾留の取り消しを求めたが、京都地裁は5月29日に準抗告を棄却し、最高裁も特別抗告を6月5日に棄却した。9日に京都地裁で開かれ、被疑者本人が出廷した勾留理由開示の手続きにて、裁判官は「事案の性質や犯行の様態、精神状態などを考慮すると、逃亡や罪証隠滅の恐れがある」と説明した。同日、京都地方検察庁は事件当時の被疑者の精神状態を調べるため、9月10日までの鑑定留置を京都地裁が認めたと発表した[150]。そして12月10日までの鑑定留置を経て、京都地検は「刑事責任能力に問題はない」と判断し、12月16日に被疑者の男を殺人および同未遂・現住建造物等放火などの罪で起訴した[151]。今後、被告人の刑事裁判は京都地裁にて裁判員裁判で審理される[152]。, 7月19日の記者会見では、京都府警と伏見警察署は身元が特定された被害者は速やかに公表すると発表したが、22日に京都アニメーションは遺族のプライバシー保護のために実名報道を控えるよう要請した[153][154]。遺体の損傷は激しく、全員のDNA型鑑定が必要な他、対面確認時の家族らの精神的ショックなどに配慮し、京都府警が手続きを慎重に進めたため、身元特定は難航した[155]が、2019年7月25日、京都府警は死亡した34人全員の身元を特定したと発表[156]。すでに遺族に対する遺体の引き渡しが始まっており、警察は身元の公表時期や方法について京都アニメーション側と協議していた[156]。7月27日に更に1人が死亡した。, その後、8月2日に遺族と実名報道の了承が得られた10名の氏名を公表した[157]。なお、公表直後に遺族の1人より京都府警を通して匿名への変更を希望する申し出があり、フジテレビは該当の犠牲者の実名報道を控え[158]、NHKは記事を削除した[159]。一方、翌日の全ての全国紙は実名報道に踏み切り、中日新聞・産経新聞・日本経済新聞・スポーツニッポン(共同通信社)は遺族の申し出の存在に言及しつつ、実名報道の原則を掲げている[160][161][162]。なお、上記発表が行われた8月2日、共同通信社大阪社会部はTwitterにて「京都アニメーションの事件でお亡くなりになった方のご家族や親友の皆様へ」と題したツイート[163]を投稿し、犠牲者についての情報提供を広く呼びかけたため、賛否両論が巻き起こった[164]。, 8月20日、京都府警が公表を控えていた被害者の身元について、在洛新聞放送編集責任者会議から「事件の全体像が分からない」との懸念を踏まえ、「過去の事件に比べても極めて異例」として速やかな公表を求める申し入れ書が提出され、先例を作らないよう要請された[165]。8月27日、京都府警は氏名未公表だった25人の犠牲者について、25日に最後(全員)の葬儀が終わったことにより公表に踏み切った[166][167]。同時に、京都府警は25人中20人については遺族が公表に難色を示したり拒否をした、また遺族の中でも意見が分かれる事例があったと発表した[168][169]。一方で、遺族の一部は「そのような(公表を拒否するような)発言はしておらず、公表に前向きである」と府警の発言を否定するコメントを出している[170]。また公表当日、実名報道を了承した遺族の一人が伏見警察署で記者会見に臨み、犠牲となった息子の経歴や事件発生以降の様子を語ると同時に「決して『35分の1』ではなく、息子や被害者の個々の名前を長く残してほしい」「宇治、伏見に行けば息子の名前が見られる、慰霊碑のようなものを残してほしい」と述べた[171][172]。, 残り25人の犠牲者の氏名が公表された当日のテレビ局、及び翌日の全国紙は全て実名報道を行った[173]。各報道機関は、次のような声明を出している[注 11]。, 10月3日、19社の東京都所在の報道各社で構成される在京社会部長会は、今後は速やかに被害者の実名を公表するよう警察庁に対し申し入れを行った[174]。だが、10月4日に死亡した社員についても、京都府警は翌日の死亡発表の時点では氏名の公表を控えた。そして11日、遺族は実名報道を拒否しているものの、葬儀が終わった事と「事案の重大性と公益性を勘案した」という従来と同じ理由により公表に踏み切った[175][176]。, 8月27日に多くの遺族の反対を押し切って報道機関が実名報道に踏み切ったことには、SNSなどで議論を呼んだ[173][177][178]。一方で日刊スポーツなど一部の報道機関は実名報道を見合わせた[179]。なお、この事件の犠牲者の実名報道については、警察庁が京都府警に遺族の同意を得るよう指示し、それを受けて府警は取材の可否や窓口の有無をマスメディアに通達したと報道されている[180][181][注 12]。, この事件ではメディアスクラムを避けるため、報道各社で取材を拒否する遺族の意向を共有し、なるべく各社まとめた形で取材を行い、且つ遺族の自宅周辺などの聞き込み取材は最小限に留めるなどの対策が取られた[183][177]。だが一部の遺族は、夜中に帰宅した際に強引にテレビ局から取材を申し込まれた、撮影のために勝手に遺影や遺骨を動かされたといった報道被害を訴えている[184][185]。, 京都アニメーションの八田社長夫妻も、事件当日の夜は自宅がテレビ局の車両に囲まれていたために帰宅できなかった。その後もスタジオや社員の自宅をマスメディアが囲み続けたため、代理人弁護士の桶田は定期的な情報提供と引換に撤収を求めた[35]。遺族の勤務先に取材に訪れた記者や、葬儀会場で遺族を無断撮影しようとして警察官から退出を求められた記者もおり、そうした遺族と記者の間で起こったトラブルリストが京都府警の警察官の間で共有されていた。犠牲者の実名発表が行われた8月27日の夜、代表記者が(記者会見を行った1遺族を除く)犠牲者宅24軒を訪問したが、6軒で京都府警の支援要員により門前払いを受けた。京都新聞の記者が来訪を詫びた手紙を書き置いても、読むつもりはないと複数の遺族から抗議を受けた[186]。, 京都新聞社はこの事件で取材する側の経緯[187]、これまで被害者を匿名にした事や、警察発表をそのまま記事にした事により遺族から反発を受けた過去を説明すると共に[188]、国会議員が総理大臣官邸へ実名報道を控えるよう要請した経緯(#政界の対応)を警察の権力行使への介入として問題視している[189]。京都新聞社の社員である広瀬一隆は、不正確な情報の流布防止及び将来的な検証可能性のための実名報道の必要性を主張している[190]。過去に報道被害を受けた犯罪被害者遺族からも、実名報道の意義を訴える声が挙がっている[191][192][193]。, 一方で、報道機関における実名報道の必要性についての一貫した論理の欠如[194]、警察による実名発表の場が記者クラブに独占されている問題[195]、マスメディアによる実名報道の真の動機は捜査当局から情報のコントロールを奪うためという主張[196]、マスメディアが事前に犠牲者の個人情報を把握しておきながら警察発表まで待ち、実名の真偽の責任を警察に負わせているという矛盾点などを指摘する声が上がっている[178][197][注 13]。, 事件から3か月後の10月18日、京都アニメーションは記者会見を開き、主に以下の内容の発表を行った。, 11月9日、京都アニメーションは「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公開日を2020年4月24日に決定と発表した[219][注 15]。11月11日、前述の「Free!」新作劇場版について、諸般の事情により公開時期を延期することが発表された[222]。2020年1月にはシンエイ動画の下請け業務に復帰した[223]。一方で同年2月28日、NHKは、京都アニメーションが制作する『アニ×パラ〜あなたのヒーローは誰ですか〜』の制作中止を発表した[224]。, 5月27日、被疑者の逮捕を受けて、京都アニメーションの代理人弁護士である桶田は記者会見を開き、以下の発表を行った。, 京都アニメーション制作の作品のロケ参考地も、各地独自に京都アニメーションへの支援に向けた行動や哀悼の意を示している。, 事件発生後、これに関連・便乗した事件が発生した。いずれも事件そのものやガソリンなどを悪質な脅迫に利用している。, 朝日新聞は事件報道に際して実名で報じることを原則としています。犠牲者の方々のプライバシーに配慮しながらも、お一人お一人の尊い命が奪われた重い現実を共有するためには、実名による報道が必要だと考えています。, 京都新聞社は、犠牲者全員の身元を実名で報じます。関係者の安否を正確に伝え、事件を社会全体で共有するには、氏名を含む正確な情報が欠かせません。尊い命を奪われた一人一人の存在と作品を記録することが、今回のような暴力に立ち向かう力になると考えています。これまでの取材手法による遺族の痛みを真摯に受け止めながら、報道に努めます。, ご遺族と、実名に反対している京都アニメーション側の意向を丁寧に聞き取りつつ、葬儀の実施状況などをみて広報の方法と時期を慎重に進めた結果だ。(理解が得られたかは)人それぞれだが、丁寧に説明を尽くした。(臆測が飛び交うなど)匿名によるデメリットも考慮した。, 京都アニメーション社長の八田英明は、午前10時過ぎより本社にてNHK関連会社の社員と打合せを行っていた, 厳密には、事件発生時に出勤してきた別の40代男性社員1人も、スタジオの外側で煙を吸って軽傷を負っている, この時、前述の取材のために現場に向かっていたNHKの吉田達弘ディレクターのチームによって、火を付けた男が確保されている様子が動画で撮影された, 読売新聞も8月28日に実名報道に踏み切ったものの、他紙と異なり実名報道についての方針は示していない。, 「「代償」と言うには不釣り合いも甚だしいほど酷く凄惨だ」という但し書きも加えている。, 『読売新聞』2012年6月21日東京朝刊茨城東部版地方面33頁「強盗容疑で34歳逮捕=茨城」(読売新聞東京本社), 『読売新聞』2019年7月20日東京夕刊第一社会面11頁「京アニ放火 容疑者 茨城でも騒音トラブル」(読売新聞東京本社), 「京アニは作品でも暴力を使わず誰も傷つけていないのに」理不尽な大量殺人に広がる悲嘆の声, https://web.archive.org/web/20190721150420/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071801104&g=soc, https://web.archive.org/web/20190719122924/https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190719000111, https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/1912231340.pdf, https://web.archive.org/web/20190918144906/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072100373&g=soc, https://web.archive.org/web/20190718033848/https://mainichi.jp/articles/20190718/k00/00m/040/105000c, https://web.archive.org/web/20190721151133/https://www.asahi.com/articles/ASM7N55L7M7NPTIL02G.html, 京アニ放火、遺体4人がかりで丁重に運び出し 消防隊員「これ以上傷つけない」救助の全容, https://www.yomiuri.co.jp/national/20190720-OYT1T50135/, https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/103622, “京都アニメーションで放火による大規模火災…被害はなぜ拡大したのか専門家と検証する”, https://www.fnn.jp/posts/00047299HDK/201907182048_livenewsit_HDK, https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072000126&g=soc, http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/contents/wp-content/uploads/2019/08/Analysis-of-Kyoto-Animation-Arson-Fire_20190802-1.pdf, 京アニ事件、2分後には避難不可能に 消防庁がシミュレーション、煙と高温ガスが避難路閉ざす, https://www.asahi.com/articles/ASM7N3K0YM7NPTIL01T.html, https://www.sankei.com/west/news/190726/wst1907260037-n1.html, https://www.asahi.com/articles/ASM7Y6H8ZM7YPTIL03K.html, 【特集】○○容疑者、なぜ凶行に…年齢と共に”変化”した「人物像」、地元取材から探る, https://web.archive.org/web/20190721153602/https://mainichi.jp/articles/20190719/k00/00m/040/116000c, https://web.archive.org/web/20190721153148/https://www.asahi.com/articles/ASM7N7TPDM7NPTIL03R.html, https://web.archive.org/web/20190718212252/https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20190718000087, https://web.archive.org/web/20190721153511/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190720/k10011999691000.html, http://web.archive.org/web/20190718101344/https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190718/2000017778.html, https://web.archive.org/web/20190918144610/https://www.asahi.com/articles/ASM9572CRM95PTIL02G.html, https://www.yomiuri.co.jp/national/20200528-OYT1T50182/, https://web.archive.org/web/20190726200428/https://mainichi.jp/articles/20190720/k00/00m/040/014000c, 給油取扱所におけるガソリンの容器への詰め替え販売に係る取扱いについて(令和元年7月25日付消防危第95号), https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/page/0000267003.html, https://web.archive.org/web/20190719122850/https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190719000089, 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